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よくあるご質問

当教室も開校以来約10年が過ぎました。

その中で、生徒様からよく寄せられたご質問がございますので、それらの一部を紹介致します。

教室の概要を推し測る手助けになれば幸いです。

Q1:全くの初心者ですが、大丈夫なのでしょうか?

A1:結論から先に申し上げれば、大丈夫です。但し、ジャズピアノを弾く上で、最低限の読譜(譜面を読むこと)、コード、音楽理論に対する理解というものは必要不可欠です。良くも悪くも、ジャズ演奏で使用される譜面というものはクラシック音楽で使用されるそれに比べて圧倒的にシンプルです。つまり、譜面のみから読み取れる情報量はクラシックに比べるとずっと少ないという事になります。まずはそれをきちんと理解する事を指導していきます。また、演奏方法に関する身体運用(脱力、姿勢、呼吸等)に関しましても、一番基本的な部分から指導いたします。私自身も、ピアノを始めたのは二十歳の頃、随分と遅いスタートであったものですから、初心者の方の苦労は大変よくわかります。逆に言えば、対処法も熟知しております。どうぞ臆する事無く門を叩いてみてください。

Q2:譜面が全く読めないのですが、大丈夫でしょうか?

A2:それに対して「大丈夫だ」と思っていた時期が、恥ずかしながら私にもありました。確かにかのルイ・アームストロングやエロール・ガーナーなどは譜面が読めなかったと聴きます。それでも尚、彼らの音楽は圧倒的です。しかし、それはあくまで例外であって、基本的には譜面は「読めない書けない」よりも、「読める書ける」に越した事はないのです。結論から言えば、譜面は必ず読めるように、そして書けるようになって頂きます。譜面というのは所詮「文字」ですから、決して読めない筈は無いのです。我々が子供の頃に読めなかったひらがなや漢字が、大人になってから特別な意識もなく「読める書ける」となったように。具体的な対策ですが、凡その譜面のルールを説明した後に、最初は宿題として既存の譜面の模写から始めて頂きます。安心して下さい、必ず読めるようになりますし、書けるようになります。譜面が殆ど読めなかった私が、きちんと譜面を読めるようになったのは20代の半ばでしたが、今では「譜面が読めるようになって本当に良かった」と思っています。

Q3:楽器(ピアノ)を持っていないのですが、どうすれば良いでしょうか?

A3:楽器は、持っているに越した事はありません。レッスンでは毎回様々な宿題が出ます。それを自宅等でレッスン後に練習する事が上達に繋がります。基本的には「レッスンに来れば上手くなる」というものではなく、レッスンは軌道修正、課題設定の場だと捉えていただいた方が良いと思います。但し、現在では電子ピアノなどであれば、安価(二万円程度)なものでそれなりに優秀な電子ピアノが市場に出回っています。そういったもののご購入に関しましても、私がご相談に乗ります。また、貸しスタジオなどでピアノを借りる、という手段もございます(大体相場は一時間1000円前後です)。何千万円もする超高級グランドピアノを持っている人間のみが弾けるのがピアノ、そんなのはつまらないじゃないですか。ジャズは、金持ちの為だけの音楽などでは決してありません。

Q4:仕事等が忙しく、定期的な練習時間が取れません。どうすれば良いでしょうか?

A4:なるべく時間を工面してください(笑)。というのは半分は冗談ですが、やはり上述しました通り、練習は必要不可欠です。しかし、あまり短いスパンで考えすぎない事も大事かとは思います。例えば、短期間で猛練習をしただけの人よりも、数年間に渡って週末だけはきちんと練習する、そういう形でのんびりとやっていた人の方が結果的には上達している、というのはよくある話です。無理のない範囲内で長期間(私は最低でも二年、と考えております)ピアノの修練を続けていただく事、それが一番です。レッスンの回数なども、月に一回~二回の間で選択可能です。ご自身のペースに合わせてレッスンを組み立てて下さい。

また、ピアノの前に座ってピアノを触るだけが練習方法ではありません。通勤通学の途中に音楽を聴く、という事も重要な練習の一つです。その際に、「何に注目して聴けば良いのか」という事はアドバイスいたします。ちなみにそれに集中し過ぎて電車を乗り過ごしたりしても、当方では一切の責任を負いません(笑)

Q5:いずれバンドなど組んでみたいのですが?

A5:どんどんやって下さい。ピアノという楽器はその性質上、「何でも出来てしまう楽器」です。ですので、ソロピアノ(独奏)も充分に可能ですし、それはそれで大変に奥の深いものですが、それと並行してアンサンブル(合奏)の面白さというのも味わっていただきたい、と私は考えております。音楽は或る面では「言語」です。しかも、比較的ボーダーレスな、世界各国の共通言語として存在しえます。音楽を通じて、コミュニケーション、会話をするというのは音楽の醍醐味の一つです。レッスン中には福島がベース、或いはギター等で合奏の手助けをする事が多々あります。バンドを組んで演奏する予行練習のようなものです。共演者の言葉(音)を聴いて、それに対して自分が言葉を発して。そういった事が出来た時の喜びは何物にも代え難い悦びですよ。

Q6:誰某のようにピアノを弾きたいのですが。(例:セロニアス・モンクのようにピアノを弾きたいのですが)

A6:憧れの音楽家がいる、というのは大変に素晴らしい事です。私にも幾多の憧れのピアニストがいます。モンク、エリントン、パウエル、はたまた私の師匠、市川修。そういった人達に憧れて、彼らみたいにピアノが弾けたら。そんな事を考えながら、必死に彼らのコピー(模倣)をしてきました(今でもしょっちゅうコピーをしています)。しかし、その際に大事な事は、表面だけをなぞって猿真似をしてもしょうがない、という事です。そういった過程では、所詮本家のオリジナルを超える事はありませんから。大事な事は、その人達がどういう経緯を辿ってその音楽に辿り着いたのか、どういう想いでその音楽を奏でていたのか、そういった部分に考えを巡らせる事です。モンクはジェームス・P・ジョンソンやファッツ・ウォーラーといったピアニストから多大な影響を受けていたと言いますが、本当にモンクの音楽を理解しようと考えたならば、そういった先達のピアニストの事も学ばない訳にはいきません。学んだ後にもう一度モンクの音に耳を傾ければ、必ずや新しい発見があります。そんな面倒な事を逐一繰り返していって、そうしてやっと単なる模倣ではなく、モンクの音楽があなたの血となり肉となります。第一、そんなに簡単に模倣できるほど彼らの音楽は生易しくはありません。頂(いただき)が高ければ高いほど、登り甲斐があるのです(笑)

Q7:教室でのレッスン以外の行事は何かありますか?

A7:あります。全ては有志参加(強制参加ではありません)の形です。一年から一年半に一回ほどのペースで発表会があります。前回は、Jill music schoolさんの発表会に便乗する形で、当教室の生徒さん達が日頃の努力の成果を発揮して下さいました。私も感極まる思いでした。また、二ヶ月に一回ほど、生徒同士の交流会(単なる呑み会か?)があります。毎回十人強の参加者がいらっしゃいますが、「普段どんな練習してるの?」「今何の曲やってるの?」といった音楽の話から、それ以外の普段の生活の話まで、みんなでわいわいやっております。意外な事にお酒を呑めない方も参加下さる事が多く、私自身も大変な楽しみの一つとなっています。また、それ以外ですと、音楽(ライブ)鑑賞にみんなで行く、というのもございます。最近ですと、南アフリカ出身の巨匠ジャズピアニスト、Abdullah Ibrahim 氏の東京公演や、日本人トランペッター、ニューオーリンズジャズの伝道師MITCH氏のライブに生徒様達と一緒に(約10人前後ですが)行きました。「感想会」の打ち上げも楽しいんです。

Q8:生徒の年齢層は?

A8:これはもうはっきり言ってしまえば大変に幅広いです。現在では下は小学生から、上は還暦を過ぎた方まで。まさしく老若男女という言葉がぴったりと当てはまるほどに様々な年齢層の方々が、当教室で音楽と格闘しながら楽しんで下さっています。音楽に年齢も性別も国籍も関係ないのだな、という当たり前の事実を、私はいつでも生徒さん達から改めて教えて頂いています。

Q9:先生の得意な音楽ジャンルは何ですか?

A9:とても良い質問です。「餅は餅屋」ではないですが、やはり指導を受ける際に、「その道に精通した人」に指導を受けた方が良い、と私は思っています。ジャズには百年を越える歴史があります。その中で、一言に「ジャズ」と言っても様々にその音楽スタイルは変遷を遂げて来ました。ジャズに関して申し上げますと、私自身が指導・演奏の軸にしているのは、ジャズ草創期のスイング・スタイル~ビ・バップ・スタイル~そしてその後のモダン・スタイルです。もし私の所に、それ以降のフュージョン・スタイル、コンテンポラリー・スタイル等の指導を受けたい、という方がいらっしゃった際には、別の「その道に精通した指導者」を紹介致します。また、ジャズ以外のジャンルですと、私の音楽のルーツでもありますブルーズやブギウギ、ラグタイムなどは日々研究を重ねているジャンルでもあります。また、近年ではアフリカ音楽やブラジル音楽に関しましても掘り下げて研究を行っております。そういったジャンルの音楽を志したい、という方も大歓迎です。

いくつかご質問に対するお返事を載せてみましたが、これらはほんの一部です。

是非一度体験レッスンにいらっしゃって、音楽や教室に関する疑問を私にぶつけてみて下さい。

ご連絡先は

africanpiano☆gmail.com

 

(↑☆マークを@に変えて下さい)

です。

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